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スリランカ・アーユルヴェーダの名医にパンチャカルマについて教えていただきました。【その2】

スリランカ クルネーガラ

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スリランカ・アーユルヴェーダの名医にパンチャカルマについて教えていただきました。【その2】

こちらのページは『スリランカ・アーユルヴェーダの名医にパンチャカルマについて教えていただきました。
【その1】』の続きになります。まだ読んでいない方は最初からお読みいただくことをおすすめします。

スリランカ・アーユルヴェーダの名医にパンチャカルマについて教えていただきました。【その1】


パンチャカルマって何?


アーユルヴェーダの基礎の基礎を教えていただき、いよいよ本題のパンチャカルマの説明です。
ここまで明確にパンチャカルマの説明をしていただいのは初めてでした。
最初に、最も衝撃だった事実をお伝えします。

パンチャカルマは2種類あります。

「えーーーーーー!?」
2種類あるなんて誰も教えてくれなった~。

《パンチャカルマ グループ1》
1.Wamana(嘔吐)
2.Virachana(液体の薬を飲んで便を出す)
3.Nasya(鼻の穴にオイルを入れる)
4.Vasti(浣腸)
5.Rakthomokshana(ヒルや注射で血を吸う)

こちらが一般的に知られるパンチャカルマ
そしてもうひとつのパンチャカルマがこちらです。

《パンチャカルマ グループ2》
1.Wamana(嘔吐)
2.Virachana(液体の薬を飲んで便を出す)
3.Nasya(鼻の穴にオイルを入れる)
※ここまではグループ1と一緒です。違うのはRakthomokshanaがなく、Vasthiが2種類あります
4.Anuwasana(オイルやミルクをいれる浣腸)
5.Athapana(ハーブを茹でて水をいれる浣腸)

パンチャカルマが2種類あるなんて衝撃すぎましたが一般的なグループ1のパンチャカルマで説明を続けます。

パンチャカルマに必要な期間ってどれぐらい?


ドクターや施設によって必要な期間が違うパンチャカルマ。
必要な期間をミマリ先生にズバリ!教えていただきました。
なぜ同じトリートメントなのにそれぞれの施設、ドクターによって言うことが違うのか?

ミマリ先生の回答をまとめました。
5つのトリートメントを全てやり、アーユルヴェーダの教えに忠実に沿って施術すると最低でも40日~45日必要。
日々の生活をしながら、仕事をしながら40~45日のトリートメントをすることはなかなか難しいので、
5つのトリートメントのうちいくつかを施術するパンチャカルマも最近では多いそうです。

注意して欲しいのはこちらの2つの施術
1.Wamana(嘔吐)
2.Virachana(液体の薬を飲んで便を出す)
この2つの施術は全ての人にはお勧めできず体質、体調によっては非常に危険なトリートメント。
誰でもできる施術ではなく、問診で施術が必要か確認します。
嘔吐が止まらなかったり、便が止まらなかったりして命にかかわることもあります。
どうしても5つのトリートメントをしたい人には薬の量を少量にして軽めにすることも可能。

3.Nasya(鼻の穴にオイルを入れる)
4.Vasti(浣腸)
Nasya、Anuwasanaは一般的な施術で長期滞在しなくても誰でも施術を受けることができます。
2泊でも3泊でも施術自体は可能で、健康的な体になるためには最低でも7泊以上がおすすめ。

5.Rakthomokshana(ヒルや注射で血を吸う)
伝統的にRakthomokshanaは専用のヒルで悪い血を吸いますが、最近ヒルがいないので献血のような注射で
血を吸う施術も認められています。

ここで少し気になったのは、
VirachanaとAnuwasanaって便通をよくするための施術なので同じじゃない?
と思いませんでしたか?

私は思いまして、質問したらこれまた衝撃的な事実が・・。

Anuwasana(浣腸)は便通をよくするためではなく病気にならないために腸にオイルやミルクを入れる施術で
Virachana(液体の薬を飲んで便を出す)とは根本的な目的が違います。

私も実際にAnuwasana(浣腸)を体験しました。
Anuwasana(浣腸)体験後は最低でも2時間はお腹に留めて便は我慢してください、と言われました。
お腹に長くあればあるほど健康によいそうなので、できるだけ我慢します。
日本人の感覚としてはなにかが逆転しているような気もするのですが、なるべく我慢しました。。

もうひとつ付け加えておくと、最も有名なアーユルヴェーダトリートメント「シロダーラ」は
パンチャカルマではありません。
Wamana(嘔吐)、Virachana(液体の薬を飲んで便を出す)を施術するかどうかで大幅に期間が異なります。

Rakthomokshana(ヒルや注射で血を吸う)は最近施術をすることがなくなったので、
外国人がパンチャカルマトリートメントをやってみたい!とリクエストして重大な病気を抱えていない限りは
Nasya(鼻からオイルを垂らす)、Anuwasana(オイルやミルクをいれる浣腸)を
中心とした施術になる可能性が高いです。
パンチャカルマに加えて、ボディマッサージ、スチームバス、シロダーラなどのトリートメントを
組み合わせて健康的な体になることを目指します。

やっと長年の謎が解けました!!!
トータルで2時間以上お話を伺いしました。

ミマリ先生、ありがとうございました!



こちらのページの情報は旅行会社のスタッフがアーユルヴェーダの名医に話を聞いた内容を抜粋しています。
医療関係者ではなく、旅行会社目線でのご案内になりますので、
医学医的に全てが正しい情報ということではございません。
もしご興味があれば、ミマリ先生ご本人にご相談ください。
ミマリ先生に本当のアーユルヴェーダについてお話しを聞く視察旅行や座学も手配いたします。

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